解体工事をお得にするための要素としては、大きく以下2つがあります。
①需要が低いタイミングを狙う
②物理的に安くできそうな工事会社を選定する
①需要が低いタイミングを狙う。
解体工事には季節によって需要の波が存在します。
国土交通省が発表している【建築物滅失統計調査】の2014年度~2018年度の5年間の統計資料によると、
岩手県全体では季節による大きな変動は見受けられませんが、くらそうねへのご相談状況や工事会社の動向からみると、
積雪のある山間部と沿岸部で事情が異なります。
山間部は、12月~3月のシーズンは着工棟数が減り、4月~6月の雪解け後と11月の積雪前に解体工事が集中する傾向にあります。
そのため、解体工事の日程を調整できるようであれば、7月~10月の解体工事がねらい目となります。
沿岸部は気候による変動はあまりありませんが、固定資産税の切り替わる1月前後は例年工事が重なりやすい傾向となっています。
②物理的に安くできそうな工事会社を選定する
国土交通省が公開している≪建設業者・宅建業者等企業情報検索システム≫によると、
住宅の解体工事を専門的に行っている可能性の高い【解体:一般建設業】の業種を保有している事業者数は、
2019年12月時点で、約350社存在します。(※こちらの工事会社以外にも解体工事を請けられる工事会社は存在します)工事会社の選び方としては、解体予定物件と工事会社の営業所の場所の距離が一つ選択基準となります。
岩手県の解体工事会社は一般的に、営業所から30-40㎞圏内を工事を請ける範囲としています。
理由として、解体工事費用は人件費・輸送費・処理費に細分化され、
距離が長ければ長いほど、人件費(職人の現場往復費用)や処理費(付き合いの深い地元の処分場との往復)のコストが上がる傾向にあります。
そのため、解体予定物件と工事会社の営業所の近さと、解体費用の安さには一定の相関関係があるとみて良いでしょう。
また、お互いの距離が近い方が、相談事項があった際にも比較的早く会うことができる点も良いと思います。
尚、距離の目安としては、気象庁の発表で用いられる複数市町村をまとめた区域が参考になります。
具体的には、【二戸地域】【盛岡地域】【花北地域】【遠野地域】【奥州金ケ崎地域】【両磐地域】【久慈地域】【宮古地域】【釜石地域】【大船渡地域】です。
ご自身の区域内にある工事会社にまずはご相談をされることをお薦めします。