道路幅4m以上・近隣との距離1m以上 | 34,000円 / 坪(価格幅:3.0万円~3.8万円) |
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道路幅2m以上4m未満・近隣との距離1m以上 | 42,000円 / 坪(価格幅:3.7万円~4.7万円) |
道路幅4m以上・近隣との距離1m未満 | 39,000円 / 坪(価格幅:3.4万円~4.4万円) |
道路幅2m以上4m未満・近隣との距離1m未満 | 47,000円 / 坪(価格幅:4.1万円~5.3万円) |
※上記は立地環境により大きく異なりますので、あくまでも目安金額でございます。
解体業者各社によって見積書の書式は異なりますが、解体費用の内訳は大きく9種類に分類できます。順を追って見ていきましょう。
住宅を取り壊す費用のことを指します。
住宅の大きさは延床面積で計上され、解体する範囲が大きければ大きいほど金額は上がります。
単価は各解体業者(解体工事会社)によって表記の違いはありますが、平米数(㎡)か坪数で金額が記載されています。単位が違うので、見比べる際は注意しましょう。また、基本は重機解体で計算されるので、手作業で行う手解体などの場合は別途または、合算して計上されます。
産業廃棄物の処分にかかる費用を指します。建物の解体によって出た大量の木くず・金属くずなどの廃棄物を中間処理施設で処分するためのコストで、解体費用のうち4割程度を占める項目です。
中間処理場で分別された廃棄物は、最終処分を行うための脱水や焼却、廃酸・廃アルカリなど有害な物質の中和の処理がされ、地下水や土壌に有害な物質が染み出さないように管理され埋め立て処分されます。
建物にアスベスト含有のスレート瓦やサイディングが有ったり、吹付アスベストが有ると、廃棄物処理費用は大きく跳ね上がります。
住宅の取り壊しや廃棄物処理以外で発生する工事費用の事を指します。住宅を囲う養生設置費用や、庭石・庭木・ブロック塀・浄化槽を撤去する費用が計上されます。
木材の破片やガレキ、粉塵の飛散や騒音を軽減させるために住宅を囲う足場や養生シートを設置する費用を指します。
足場の外周と高さで面積を算出します。また、用途によって使用する養生が異なります。メッシュ養生、防音シート、防炎シートの順で費用が高くなります。
施主が住宅内に残している不用品の処分で発生する費用を指します。不用品は家具や家電製品、家庭ごみなどを指し、一般廃棄物に当たります。
解体工事を行うための許可と一般廃棄物を運搬するための許可は全くの別物です。解体工事会社にを保有していない事がほとんどなので、合法的に処分を行うために「法律に沿った不要品回収を行うためにどんな取り組みをされていますか?」と確認していただくと良いでしょう。自社で許可を持っているか、許可のある会社に委託しているのであれば問題ありません。
内部荷物処分費の家電製品の内、家電リサイクル法で定められた下記4品目の処分で発生する費用を指します。それぞれのリサイクル料と運搬費用で金額が異なります。
エアコン
テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
冷蔵庫・冷凍庫
洗濯機・衣類乾燥機
解体費用、付帯工事費用以外で発生する費用を指します。書類作成などの事務費用や、重機回送費、工事中車両を止めるための借地料、諸経費など様々です。
解体工事に使用する重機を運ぶための費用のことを指します。
解体業者(解体工事会社)が運ぶ距離が遠かったり、置き場所が無く何度も往復しないといけない場合はその分費用が高くなります。
解体工事に必要な届け出の書類を準備する書類作成の費用のことを指します。
主な届け出として建設リサイクル法に関する届出や道路使用許可申請、建築物除去届、アスベスト除去の届出が挙げられます。
鉄骨造といっても軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類に分類されます。また、混同しやすい鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造との違いも見ていきましょう。
厚さ6㎜未満の鋼材によって建てられた建物のことを指しています。主に3階建て以下の住宅や倉庫は軽量鉄骨造であることが多いです。
解体費用は1坪当たり25,000円〜40,000円というのが相場です。外壁材にALC板(通称ヘーベル板)が用いられている場合には、割高になります。
厚さ6㎜以上の鋼材によって建てられた建物のことを指しています。3階建て以上の住宅、マンション、工場などは重量鉄骨造であることが多いです。
軽量鉄骨に比べると頑強なため、解体費用は1坪当たり30,000円〜45,000円程度になります。外壁材にALC板が用いられている場合には、更に割高になります。
鉄筋とは太さ10-30mm程度の鋼鉄製の丸棒を指しています。鉄筋コンクリート造とは、鉄筋を中に埋め込んだコンクリート造のことで、低層マンションやビル等に用いられる構造です。
各鉄骨造と比べて更に頑強なため、解体費用は1坪当たり35,000円〜80,000円程度になります。
SRCとはSteeReinforced ConcreteConstructionの略で、RC造が入ってH鋼やC鋼といった鉄骨が入っている構造を指しています。
非常に頑強な造りで高層ビルに用いられますが、解体費用は1坪当たり45,000円〜100,000円以上と最も高い構造体です。
見積金額は建物間の距離や道路幅によって大きく異なるため一概には言えませんが、軽量鉄骨造や重量鉄骨造の建物の解体費用は、坪単価25,000円〜45,000円程度というのが相場です。
ここでは、実際の見積金額を見ていきましょう。
15坪の鉄骨造住宅の見積例です。
建物本体の解体費用は39万円(坪2万円程度)です。一方、コンクリートブロック塀や庭石、庭木の撤去費用がかさみ、さらに石綿含有建材(アスベスト)の撤去も含まれているため、それ以外の費用で61万円かかっています。
建物種類 | 鉄骨造住宅 |
---|---|
坪数 | 15.0坪 |
階層 | 1階建 |
解体費用:1,000,000円(税抜)※建物本体の解体費用390,000円
品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
鉄骨造平屋建解体工事 | 15.0 | 坪 | 26,000 | 390,000 |
養生シート 3方向 | 144.0 | ㎡ | 600 | 86,400 |
下屋撤去 | 1.0 | 式 | 15,000 | 15,000 |
コンクリートブロック撤去 | 21.0 | ㎡ | 2,300 | 48,300 |
生木撤去 4t車 | 2.5 | 台 | 50,000 | 125,000 |
庭石撤去 4t車 | 1.0 | 台 | 65,000 | 65,000 |
物置撤去 | 1.0 | 個 | 5,000 | 5,000 |
石綿含有建材撤去 外壁レベル3 | 5.0 | ㎥ | 50,000 | 250,000 |
重機回送費 | 2.0 | 回 | 15,000 | 30,000 |
値引き | 1.0 | - | -14,700 | -14,700 |
総合計金額:1,000,000(税抜) |
36.36坪の軽量鉄骨造2階建て住宅の解体費用です。
建物本体の解体費用が94万円(坪3万円弱)ですが、植栽の撤去費用がかさみ、総額では150万円となっています。
建物種類 | 鉄骨造住宅 |
---|---|
坪数 | 36.36坪 |
階層 | 2階建 |
解体費用:1,500,000円(税抜)※建物本体の解体費用:944,320円
品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
S造2F建家屋解体工事 内装解体工事費 | 120.2 | ㎡ | 3,000 | 360,600 |
S造2F建家屋解体工事 躯体解体工事費 | 120.2 | ㎡ | 3,500 | 420,700 |
S造2F建家屋解体工事 基礎解体工事費 | 74.1 | ㎡ | 2,200 | 163,020 |
付帯工事 門扉撤去工事 | 1.0 | 式 | 25,000 | 25,000 |
付帯工事 植栽撤去工事 | 32.0 | ㎥ | 8,500 | 272,000 |
付帯工事 スチール物置撤去 | 1.0 | 式 | 10,000 | 10,000 |
仮設工事 養生費 | 172.8 | ㎡ | 900 | 155,520 |
仮設工事 重機回送費 | 1.0 | 台 | 50,000 | 50,000 |
仮設工事 一般諸経費 | 1.0 | 式 | 50,000 | 50,000 |
仮設工事 調整 | 1.0 | - | -6,840 | -6,840 |
総合計金額:1,500,000(税抜) |
軽量鉄骨造3階建ての解体見積もり事例です。
建物本体の解体費用が280万円(坪2万円程度)ですが、この現場は交通量が多く、現場管理費として30万円がかかっています。
建物種類 | 鉄骨造住宅 |
---|---|
坪数 | 133.4坪 |
階層 | 3階建 |
解体費用:3,700,000円(税抜)※建物本体の解体費用:2,800,436円
品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
建物解体 鉄骨造3F解体工事 | 440.98 | ㎡ | 5,150 | 2,271,047 |
建物解体 鉄骨造3F基礎撤去 | 252.09 | ㎡ | 2,100 | 529,389 |
付帯構造物撤去 外周ブロック及び擁壁撤去(石垣残し) | 74.0 | ㎡ | 1,300 | 96,200 |
付帯構造物撤去 樹木撤去 | 1.0 | 式 | 58,000 | 58,000 |
仮設工事 防塵シート養生費 防音シート ビテ足場 H=10.0m×L=45.0m | 450.0 | ㎡ | 980 | 441,000 |
運搬費 重機回送費 | 1.0 | 式 | 100,000 | 100,000 |
諸経費 現場管理費 | 1.0 | 式 | 300,000 | 300,000 |
値引き | 1.0 | - | -95,636 | -95,636 |
総合計金額:3,700,000(税抜) |
鉄骨造の建物というと、住宅以外にもガレージ(車庫)、倉庫、店舗といったものがあります。
こちらは13坪の車庫の解体費用例です。車庫本体以外にもコンクリートの土間があり、費用の大きな割合を占めています。
建物種類 | 鉄骨造車庫 |
---|---|
坪数 | 13.0坪 |
階層 | 1階建 |
解体費用:314,000円(税抜)※建物本体の解体費用:91,000円
品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
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鉄骨車庫解体工事費 鉄骨鋼板葺車庫解体工事費 | 13.0 | 坪 | 7,000 | 91,000 |
車庫土間解体工事費 土間解体処分費 | 65.0 | ㎡ | 2,000 | 130,000 |
車庫土間解体工事費 基礎擁壁撤去処分費 | 1.0 | m | 3,000 | 3,000 |
ブロック塀擁壁解体工事費 ブロック塀擁壁解体工事費 解体処分費含む | 4.0 | m | 11,000 | 44,000 |
ブロック塀擁壁解体工事費 切離しカッター費 専用工具使用 | 1.0 | 式 | 6,000 | 6,000 |
その他の諸経費 重機回送費 | 1.0 | 式 | 40,000 | 40,000 |
総合計金額:314,000(税抜) |
高額な解体費用を少しでも抑えるためには、いくつかのポイントが有ります。ここでは、費用を安くするための秘訣をご紹介します。
施主が対応できる作業を行うことで解体費用を抑えることができます。代表的な項目として住宅内に内部残置物を放置しない事です。施主が内部残置物を処分する場合は一般廃棄物となりますので、
粗大ごみやリサイクル家電以外は処分費はかかりません。
解体工事の補助金は、一定の要件や条件を満たすことで支給されます。補助金は建物を解体するための費用として支給されるものであり、施主としては経済的な負担を和らげられます。中には9割負担してくれる自治体もありますので、確認される事をおすすめします。ただし、各自治体によって要件や条件が異なる事や予算の関係から受け入れ件数に限りがありますのでご注意ください。
重機の保有や処分場の有無を確認すると良いでしょう。
重機を保有していれば、リースで借りているよりも費用が安くなることがあります。また、現場に応じて適切な大きさの重機やトラックがあれば効率的に施工を行えるため費用を抑えられる事があります。処分場を保有していれば、処分が自社ででき手数料が掛からない事から費用が抑えられる事があります。
各社が価格競争をすることによって、安価な金額で見積もりが提出されることが期待できます。「くらそうね」では、会社情報や口コミを見ながら候補を比較し、最大10社まで相見積もりを取ることができます。「くらそうね」のフォームに工事情報を入力すると、地域の工事会社を表示します。お近くの工事会社を知りたいだけという方でもお気軽にご利用ください。
解体費用をローンで賄う方法としては、住宅ローンに組み込む方法と無担保ローン(フリーローン)を組み込む方法があります。ローンとコストダウンは直結しませんが、いきなり手元の現金が流出することは抑制できます。空き家の解体を検討されている方は、資金を工面する選択してローンを検討するのも良いでしょう。
解体費用を削減するために複数社の相見積もりが効果的だということはお伝えしましたが、相見積もりをスムーズに実現できる「くらそうね一括見積もりサービス」をご紹介します。
くらそうねは、解体工事会社の見積もりを簡単に比較できるサービスです。その場で瞬時に地域最安値の会社や評判の良い会社が見つかり、最大10社に対して一括見積もり依頼を行うことができます。解体工事を本業とする会社の価格競争により、解体費用の削減が実現できます。
くらそうねのご利用は完全無料。工事会社に支払う工事費用以外にお金はかかりません。工事会社からいきなり営業電話がかかってくることもありませんので、ぜひ安心してサービスをご活用ください。