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解体の見積もりの仕方|費用の内訳・チェックポイント・トラブル回避


解体の見積もりの仕方|費用の内訳・チェックポイント・トラブル回避

家を解体する際、最初の大きなハードルとなるのが「解体工事の見積り」です。
解体費用は数十万から数百万円と高額になることが多く、業者によって提示される金額に大きな差が出る場合もあります。

そのため、見積書を単に受け取って金額だけで判断すると、後から追加費用が発生したり、必要のない工事が含まれていたりと、思わぬトラブルにつながることがあります。

この記事では、解体工事の見積りを依頼する流れから、見積書の読み方やチェックすべきポイントまでをわかりやすく解説します。
初めての方でも「どこを確認すればよいのか」「どう比較すれば納得できる見積りを選べるのか」が理解できる内容ですので、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 【見積もり前に必須】解体工事で準備しておくこと
  2. 初心者でも安心!解体の見積もりを取る手順
  3. 解体工事の見積書の見方|必ず押さえたい3つのポイント
  4. 解体費用の内訳をさらに詳しく解説
  5. よくある見積もりトラブルと回避法
  6. 複数社比較で安心!無料の解体見積もりならクラッソーネ

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【見積もり前に必須】解体工事で準備しておくこと

解体費用は「建物情報・解体範囲・スケジュール・必要書類・予算感」の5つを整理しておくとスムーズです。

事前準備のポイント

建物の基本情報を整理する

  • 構造(木造・鉄骨造・RC造など)
  • 延床面積(坪数)
  • 築年数

解体範囲を明確にしておく

  • 建物本体のみか、外構(塀・カーポート・庭木など)も含めるか
  • 地中埋設物(浄化槽・井戸など)の撤去が必要か

💡ポイント:範囲をあいまいにすると追加費用が発生しやすくなります。

工期やスケジュールを決める

  • 更地にしたい期限はいつか
  • 建て替え・売却・引っ越しとの兼ね合いは大丈夫か

💡ポイント:希望工期を早めに伝えると、業者も計画を立てやすくなります。

必要書類を揃える

  • 登記簿謄本(所有者確認用)
  • 建築確認済証(建物の構造・面積確認用)
  • 委任状(相続や共有名義の場合)

💡ポイント:書類不足で見積もりや申請が止まらないように事前準備を。

予算感を把握しておく

  • 解体工事にかけられる上限金額を決める
  • 補助金や助成制度の有無を調べる

💡ポイント:予算を把握しておくと、複数社の比較判断がしやすくなります。

初心者でも安心!解体の見積もりを取る手順

1.解体業者を探す

まずは信頼できる解体業者を見つけることから始めます。

  • 地元の業者
    地域に密着した業者は対応が早く、近隣トラブルにも慣れています。
  • 紹介や口コミ
    友人や知人の紹介、ネットの口コミを参考にすることで、施工品質や対応の良さを事前に把握できます。
  • ポータルサイト・一括見積サービス
    複数の業者から見積りを取りやすく、費用の相場感を把握できます。

💡 ポイント:1社だけに絞らず、複数の候補を探すことで、料金や対応力の比較が可能です。


2. 現地調査を依頼する

正確な見積りを得るためには、業者に現地調査(立ち会い)を依頼することが基本です。

  • 図面だけでは把握できない建物の状況や敷地条件を確認
  • 外構や残土、近隣環境への配慮なども考慮される

💡 注意点:立ち会いなしで提示された見積りは、必要な工事が抜けている場合や追加費用が後から発生するリスクがあります。


3. 見積書を受け取り内容を確認する

見積書は単なる「総額」だけで判断せず、内訳や備考欄をしっかり確認します。

  • 仮設工事費(養生シート・足場・仮設水道など)
  • 建物本体の解体・処分費(構造・面積に応じた単価が妥当か)
  • 外構の撤去・処分費(塀・カーポート・庭木など)
  • 残土処分費(土地の高低差や古い住宅では発生しやすい)
  • 申請・諸費用(建設リサイクル法届出、道路使用許可など)
  • その他特殊作業費(鉄板養生、ガードマン配置、ライフライン工事など)

💡 確認のポイント:「何が含まれているか」「何が別途費用か」「追加費用が発生する可能性があるか」を明確にしておくと安心です。


4. 複数社を比較して疑問を質問する

  • 見積りを複数社から取得することで、相場感と費用の妥当性を把握できます
  • 総額だけでなく、工事項目や備考欄の内容を比較
  • 不明な点は必ず業者に質問し、納得できる内容にする

解体工事の見積書の見方|必ず押さえたい3つのポイント

解体工事の見積書は、以下の3つのパートに分けて構成されているのが一般的です。

それぞれのパートごとに、見るべきポイントや注意点を押さえておくことで、内容の妥当性や業者の対応姿勢を確認することができます。

解体工事の見積書
  • 解体工事総額
  • 各項目の内訳(人件費・重機・養生など)
  • 備考欄や注意事項

解体工事総額|まずは全体の金額を確認

解体工事の見積書で最も目立つのが「解体工事総額」です。
多くの人はこの金額を見て「高い」「安い」と判断しがちですが、総額だけで判断すると失敗することがあります。まずはポイントを押さえましょう。

総額だけで判断してはいけない理由】

総額が大きく目に入ると、そのまま鵜呑みにしがちです。しかし、次のようなケースがあります。

  • 金額は安く見えるが、必要な工事が抜けている
  • 高額だと思ったら、付帯工事まで含まれている
  • 不要な工事や不明瞭な費用が含まれている

総額だけを見るのではなく、内訳や備考欄を丁寧に確認することが大切です。

  1. 「一式」としか書かれておらず、工事項目が省略されていないか
  2. 「別途費用」が明記されておらず、後から追加費用が発生しないか
  3. 工事項目に不要な工事や不明瞭な費用が含まれていないか

消費税が含まれているか確認する

解体工事の見積りでは、「○○万円(税別)」と記載されていることがあります。
消費税が含まれているかを確認せずに「予算内」と思い込んで契約すると、あとから数万円〜数十万円の差額が発生する可能性があります。

一般的に住宅関連の費用表示は税込みが多い印象ですが、解体工事では税抜き表示の業者も少なくありません。
見積書に「税込」「税別」の表記があるかどうかを必ずチェックしておきましょう。

各項目の内訳|費用の妥当性を見極めるカギ

見積書の内訳には、解体工事の作業工程ごとにさまざまな項目が含まれています。
ここでは、代表的な項目とそれぞれの意味・チェックポイントを整理してご紹介します。

仮設工事費用(工事前の準備)

解体工事の前に、安全対策や周辺環境への配慮として必要な費用です。

  • 養生シートの設置(ホコリ・騒音対策)
  • 単管設置(養生シートを固定する鉄パイプ)
  • 足場設置(高所作業時、安全性確保。不要な場合もあり)
  • 仮設水道の設置(ホコリ抑制や清掃用)

🔍 ポイント:これらの項目が含まれていないと、一見「格安の見積り」に見えることもあります。工事の安全性や近隣への配慮がきちんと行われているか、必ず確認しましょう。


建物本体の解体・処分費用

建物そのものの解体・撤去に関する費用です。表記例は以下の通り:

  • 建物解体工事/手ばらし解体
  • 屋根解体/内装解体
  • 廃棄物収集運搬・処分費

🔍 ポイント構造(木造・RCなど)と延床面積による単価の妥当性をチェック。


外構の撤去・処分費用

敷地内にある建物以外の構造物の撤去費用です。

  • CB(コンクリートブロック)撤去
  • 土間コンクリート・庭石・植木の撤去
  • フェンス・カーポート・倉庫の解体

🔍 ポイント建物以外に費用がかかる場合が多いので、抜け漏れや過剰項目の有無を確認。


残土処分費

庭や駐車場などの整地のために、余分な土を取り除く作業にかかる費用です。

  • 残土処分/残土搬出/土の漉き取り

🔍 ポイント:地面の高低差がある土地や古い住宅で発生しやすい。事前確認が大切


申請・諸費用

解体に必要な申請や、公共インフラへの配慮にかかる費用です。

  • 建設リサイクル法の届出
  • 道路占用許可/通行止め申請
  • 工事に関する事務手続き費

🔍 ポイント法令遵守・トラブル防止のために必要な費用。ない場合は確認を。


その他・特殊作業費

工事条件によって追加される特殊な作業の費用です。

  • 鉄板養生(地面保護)
  • 電線移設
  • ライフラインの切り回し(仮設電気・水道など)
  • 残した建物への養生・補修
  • ガードマン配置(交通整理)

🔍 ポイント:立地条件や施工環境によって必要になる費用。見積り段階で確認すべき内容です。


たとえ現地立会いをした場合でも、要望が正確に伝わっていないことがあります。
電話やメールだけで見積りを依頼した場合はなおさらです。

「この項目は何を意味しているのか?」「これは本当に必要な工事なのか?」と疑問に思った部分は、必ず業者の担当者に確認してください。

  • 何が含まれているのか
  • 何が含まれていないのか
  • 追加費用が発生するとしたらどの項目なのか

これらをはっきりさせておくことで、トラブルの予防にもなり、安心して解体工事を進めることができます。

不明な項目は必ず確認を

たとえ現地立会いをした場合でも、要望が正確に伝わっていないことがあります。
電話やメールだけで見積りを依頼した場合はなおさらです。

「この項目は何を意味しているのか?」「これは本当に必要な工事なのか?」と疑問に思った部分は、必ず業者の担当者に確認してください。

  • 何が含まれているのか
  • 何が含まれていないのか
  • 追加費用が発生するとしたらどの項目なのか

これらをはっきりさせておくことで、トラブルの予防にもなり、安心して解体工事を進めることができます。

備考欄や注意書き|追加費用のリスクを防ぐ

見積書の備考欄は、パッと見では軽視されがちですが、実は解体工事の追加費用や諸経費の重要な情報が書かれているケースも多く、注意深く確認する必要があります。

よくある内容としては、「水道の切り回し工事は別途」「ブロック塀の一部は残します」「整地は簡易仕上げです」など、工事範囲の除外事項や追加費用が発生する可能性が記載されていることがあります。

また、「近隣挨拶はお客様対応」「重機搬入が困難な場合は追加費用あり」といった、現場状況によって費用や対応が変わる注意事項が書かれていることもあります。

見積書の金額や工事項目だけでなく、備考欄までしっかり目を通すことが、後悔しない解体工事に繋がります。 不明点があれば必ず事前に質問し、「どこまでが見積りに含まれていて、どこからが別途になるのか」を明確にしておきましょう。

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解体費用の内訳をさらに詳しく解説

解体の見積りは、いくつかの要素で構成されています。
この章では、見積りの内訳について説明していきます。

解体費用の内訳

解体費用の内訳は、主に5つに分類されます。

  • 建物取壊費用(30%~40%)
  • 廃棄物処理費用(30%~40%)
  • 諸費用(20%~30%)
  • 解体工事会社(解体業者)の利益(10%~20%)
  • 付帯工事費用(+α)

建物取壊費用(30%~40%)

建物取壊費用

家を取り壊すために必要な費用が「建物取壊費用」となります。
主にかかる費用としては以下のとおりです。

  • 家を解体するための足場や防音・防じんシート
  • 重機が通るための敷き鉄板
  • 敷地を囲う仮囲いゲート
  • 解体作業員たちが使用する仮設トイレ
  • 解体作業員たちの人件費
  • 重機使用料

廃棄物処理費用(30%~40%)

廃棄物処理費用

家を解体すると、木材や屋根の瓦、基礎のコンクリートなど、多くの廃棄物が発生します。一般的な二階建ての木造住宅(約30坪)を解体すると、4トントラックで5〜10台分の産業廃棄物が出ることがあります。しかし、これらは家庭ごみのように一般のごみ処理場に持ち込むことはできません。

産業廃棄物は、建設リサイクル法に基づいて分別・再資源化することが法律で定められており、適切な処理には相応の費用がかかります(参考:環境省|リサイクル法の概要)。
残念ながら、一部の悪質な解体業者は、山に投棄したり空き地に埋めたりすることもあります。解体費用が異常に安い業者には十分注意しましょう。

諸費用(20%~30%)

諸経費

諸経費は一般的に以下のような費用が含まれています。

  • 各種書類の作成・申請費用(建設リサイクル法・道路使用許可など)
  • 近隣へのあいさつ費用(粗品・人件費など)
  • 借地料(重機などの駐車スペースなど)

解体工事会社(解体業者)の利益(10%~20%)

解体工事会社(解体業者)の利益

ボランティアではないので利益をしっかりと確保した上で、解体の見積り書を作ります。
とはいえ、他の業種の粗利率からみてもそこまで大きく儲かる業種ではありません。

業種別の粗利率

  • 製造業 = 22.3%
  • 卸売業 = 11.8%
  • 小売業 = 27.6%
  • 建設業 = 17.7%
  • 飲食業 = 56.8%

※粗利(売上総利益) = 売上高 - 売上原価(参考:経済産業省|売上利益率

付帯工事費用(+α)

付帯工事費用

「建物以外のすべての工事費用」が付帯工事費用になります。
そのため下記のようなものがあると、費用が高くなります。

  • 残置物が多く残っている
  • ブロック塀の有無
  • 庭に樹木や石がある
  • 井戸がある

残置物の量、ブロック塀の高さ・長さ、樹木の本数によって金額が変動するため、実際に解体費用の見積りを依頼しないと、付帯工事の費用を把握することは難しいです。

よくある見積もりトラブルと回避法

見積り外の追加費用が発生した

解体工事の見積りトラブルで特に多いのが、「契約後に追加費用を請求された」というケースです。たとえば、「地中からコンクリートガラが出てきた」「アスベストの使用が判明した」「整地をきれいに仕上げるには追加費用が必要」など、事前に説明がなかった費用が後から発生することがあります。

このようなトラブルを防ぐには、「見積りに含まれる範囲」と「別途費用になる可能性のある項目」を明確にしてもらうことが大切です。特に備考欄や但し書きには、注意深く目を通しましょう。

説明がなく費用が高い

見積書に書かれている金額が高く感じたとき、「なぜこの費用になるのか」の説明がないまま話が進んでしまうことがあります。工事項目がざっくりしていたり、「諸経費一式」「工事一式」など詳細が不明瞭だったりする場合には要注意です。

不透明な費用はトラブルの元。疑問点がある場合は遠慮なく説明を求め、「なぜその費用が必要なのか」を確認しておくようにしましょう。

安すぎる業者に依頼してしまった

見積金額が他社より極端に安い場合、一見お得に見えるかもしれません。しかし、必要な作業が省略されていたり、後から高額な追加費用を請求されたりするリスクもあります。さらに、産業廃棄物の不法投棄や無許可営業といった、法的トラブルに巻き込まれる可能性もゼロではありません。

金額だけで判断せず、工事内容・対応の丁寧さ・許可の有無など、信頼できる業者かどうかを総合的に見極めることが大切です。

複数社比較で安心!無料の解体見積もりならクラッソーネ

「解体工事の見積りで失敗したくない」「追加費用や不透明な費用で後悔したくない」という方は少なくありません。
前章で紹介したように、見積りトラブルは1社だけで契約した場合に特に起こりやすいです。

そのため、複数社から見積りを取ることが、安全かつ納得できる解体工事を進めるためのポイントです。

まずは無料で解体見積りを見てみましょう。

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クラッソーネ運営

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