解体前の片付け費用・不用品処分はいくらかかる?自分で片づける場合についても解説!
解体を検討する際、「家の中にある荷物をどうやって片付けしたらいいの?」「片付けが大変で誰かに任せたい」と悩まれる方も居ると思います。
遠方に住んでいる場合や日々忙しくて時間が取れない場合、不用品の分別や運搬は大きな負担になりがちです。休日を利用して作業を進めようとしても、労力がかかり、現地に何度も足を運ぶ必要があるとさらに疲れを感じてしまいます。
そこで、本記事では、不用品処分を効率よく進めるための方法や、専門業者への依頼について詳しく解説します。不用品処分のストレスを軽減し、スムーズに解体作業を進めるためのポイントをぜひご参考にしてください。
残置物について
建築物の解体時に発生する廃棄物は、大きく「残置物」と「解体物」に分けられます。
- 残置物:所有者が残した家具・家電・日用品などで、「一般廃棄物」に分類されます。家庭ごみや粗大ごみとして処分されるため、比較的安価に処理できます。
- 解体物:建物の解体に伴い生じる廃棄物で、「産業廃棄物」に分類されます。この場合、処分費用が一般廃棄物よりも高額になるのが一般的です。
解体業者の多くは産業廃棄物の収集運搬許可を保有していますが、一般廃棄物の収集運搬許可を持つ業者は少ないのが現状です。そのため、残置物の処分を解体業者に依頼すると、分別や運搬のコストが加算され、結果として処分費用が高くなる傾向があります。
解体業者に片付けを依頼した場合、費用はいくらかかる?
家の中の廃棄物(残置物や不用品など)は、解体業者に処分を依頼することが可能です。そのため、「遠方に住んでいて片付けに行けない」「片付ける時間が取れない」といった方でも、解体作業と一緒に廃棄物の処分をまとめて依頼できるため、手間を大幅に省けます。ただし、家の解体費用に加えて廃棄物処分費用が上乗せされるため、総額が高くなる傾向があります。
解体業者に残置物や不用品の処分費用は、一般的に約5万~30万円程度に収まるケースが多いです。処分費用は「トラック1台分○円」という形で計算され、軽トラック1台分の廃棄物処分費は約2万~5万円程度、4トントラック1台分では約6万~13万円程度が相場となります。
また処分するものの材質や種類も料金に影響します。たとえば、木材、アルミ、家電製品、生活用品などによって処理費用が異なります。業者に廃棄物の処分を依頼する場合、解体費用に加えて、上記の廃棄物処分費用が別途発生する点を考慮しておきましょう。
解体業者に依頼する以外の方法はある?
解体業者に廃棄物の処分を依頼することはできますが、それ以外に費用を抑える方法やそれ以外の選択肢はあるのでしょうか。
自分で片づける場合
家の中にある残置物を処分する際、費用をできるだけ抑えるためには、まず売れるものを探し、その後に不要なものを処分する方法がおすすめです。以下の手順で進めてみましょう。
1.まずは売れるものがないか確認しよう
家の中に売れる可能性がある品物がないか、しっかりと確認しましょう。例えば、以下のようなものが対象になります:
- 金属類・骨董品・着物・ホビー品:質屋やブランド買取業者に依頼。
- 古本・家具・おもちゃ・衣服など:リサイクルショップやメルカリなどのフリマアプリで売却。
また、買取業者を家に呼んで査定を依頼し、まとめて買い取ってもらう方法も便利です。さらに、知人や友人に譲ったり、格安で売ったりすることも視野に入れてみてください。
2.不燃ごみ・粗大ごみとして処分する
売却が難しいものは、ごみとして適切に処分します。以下の方法を参考にしてください:
- 不燃ごみ・可燃ごみ:食器類、衣服類、おもちゃ類、金属類などは自治体の不燃ごみまたは可燃ごみとして出せます。
- 粗大ごみ:ソファー、棚、自転車、ベッドなどの大型の物品は粗大ごみとして回収を依頼しましょう。
なお、自治体によって分別方法や回収手順が異なるため、事前にお住まいの自治体のホームページや窓口で詳細を確認してください。
片付けを依頼する場合
残置物の処分や片付けを依頼する場合、いくつかの選択肢があります。それぞれの業者の特徴を理解し、状況に合った依頼先を選びましょう。
1.不用品回収業者(片付け専門業者)
不用品回収業者は、問い合わせをすると担当者が自宅に訪問し、不用品の回収、片付け、分別を行います。以下のようなケースで特に便利です。
- 自分で運び出すのが難しい場合。
- 大量の不用品があり、自分では手が回らない場合。
ただし、すべての品物を「不用品」として処分するため、アルバムや思い出の品が含まれる場合は注意が必要です。こうした品物がある場合は、遺品整理屋に依頼するのが適しています。
2.遺品整理屋
遺品整理屋も自宅に訪問して作業を行う点では不用品回収業者と似ていますが、取り扱いが異なります。
故人の大切な遺品を整理・片付けしながら、家族や故人の意思を尊重して進めるため、次のような場合に適しています。
- 故人が残した遺言書や家族の意向に基づいて作業を進めたい場合。
- アルバムや思い出の品を丁寧に扱ってもらいたい場合。
また、クラッソーネでは片付けや遺品整理を行う「リリーフ」と提携しており、相談や依頼が可能です。
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3.解体業者
「片付ける時間が取れない」「複数の業者に連絡するのが面倒」という方には、解体業者への依頼も一つの方法です。解体工事と同時に片付けも依頼できるため、作業が一貫して進みます。
ただし、解体業者は主に建物の解体を目的としているため、残置物の取り扱いについて事前に確認しておくと安心です。
よくある質問
まとめ
残置物の処分方法は、状況や目的に応じて選ぶことが大切です。まずは家の中に売れるものがないかを確認し、少しでも費用を抑えられるよう工夫しましょう。その後、不用品を自治体のごみ収集や専門業者に依頼して処分します。
依頼する業者を選ぶ際は、不用品回収業者、遺品整理屋、解体業者の特徴をよく理解することが重要です。大量の不用品がある場合や、丁寧な遺品整理が必要な場合、さらには解体作業と合わせて一括でお願いしたい場合など、自分の状況に合った業者を選びましょう。
どの方法を選ぶにしても、早めに計画を立てることで、費用や手間を抑えながら効率よく片付けを進めることができます。ぜひこの記事を参考にして、自分にとって最適な方法で残置物の処分を進めてみてください。
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