置物の正しい処分方法まとめ|気持ちの整理と処分のコツを解説

引っ越しや実家の片付け、遺品整理などで、ふと立ち止まってしまうのが「置物の処分」。
壺や人形、海外の土産物や縁起物など、長年家にあったものほど「どう扱えばいいのか…」と悩んでしまいますよね。
自治体のごみとして捨ててもいいのか、誰かに譲るべきか、そもそも捨ててしまって後悔しないか——そんなふうに迷ってしまう方は少なくありません。
この記事では、「置物を捨てたいけど、なんとなく処分しにくい」と感じている方に向けて、後悔のない整理方法をわかりやすくご紹介します。
まずは、処分に悩みやすい置物の種類から見ていきましょう。
1.処分に悩みやすい置物の種類とは?
置物と一口にいっても、その種類や背景はさまざま。
特に以下のようなものは「捨てていいのかな…?」と悩まれる方が多い傾向にあります。
● 陶器やガラス細工(壺・花瓶・置時計・オブジェなど)
贈り物や旅先で買った記念品なども多く、形や色はきれいでも「もう飾っていない」という方も多いはず。大きくて割れ物なので、扱いづらさもあります。
● 人形(市松人形・雛人形・五月人形・こけしなど)
人の形をしているものは、「そのまま捨てるのは気が引ける」と感じやすい代表格。供養が必要なのでは?と不安になる方も多いです。
● 縁起物(招き猫・だるま・七福神など)
縁起物は「福を呼び込むもの」として長く飾られる傾向がありますが、使わなくなった後の扱いには注意が必要。「捨てたら縁起が悪そう…」という声もよく聞かれます。
● 海外土産や記念品(木彫り・石像など)
旅行の思い出として持ち帰ったものの、飾る場所もなくなり、気づけば棚の奥に…というケース。思い入れはあっても「飾らないなら手放したい」と感じ始めるタイミングかもしれません。
● 宗教・信仰にまつわるもの(仏像・神棚の置物など)
神仏に関わるものは、処分の際に特に慎重になる方が多いです。お焚き上げや供養が必要かどうか、地域や宗派によって考え方が異なる場合もあります。
2.置物の処分方法
置物は「ただ捨てればいい」というものでもなく、ものによっては気持ちの整理や適切な手順が必要になるケースもあります。
ここでは、代表的な処分方法を5つご紹介します。
①一般ごみ・不燃ごみとして処分する
置物の素材によって、分別方法が異なります。
- 木製品やプラスチック製のもの → 可燃ごみ
- 陶器・ガラス・金属製のもの → 不燃ごみ
- 一辺が30cmを超える大きな置物 → 粗大ごみ
ただし、分別ルールは自治体によって異なるため、事前にお住まいの地域のホームページやごみ収集カレンダーを確認しておくのがおすすめです。
2. 遺品整理業者・不用品回収業者にまとめて依頼する
大量の置物を一度に処分したい場合や、自分で分別・運搬するのが難しい場合は、不用品回収業者に依頼するのが便利です。
主なメリットはこちら
- 自宅まで回収に来てくれる
- 家具や家電など他の不用品もまとめて処分できる
- 希望の日時で依頼できる
回収料金や見積もりが不明瞭な業者もあるため、
- 事前見積もりがあるか
- 追加料金の有無
を確認しておきましょう。
また、家の解体を予定している場合は、解体業者に不用品の処分も併せて依頼できるケースがあります。
その際は、廃棄物の回収・処分にも対応している業者かどうかを確認しましょう。
3. リサイクルショップや買取サービスを利用する
ブランド物の陶器、アンティーク調の置物、作家ものの人形などは、買取対象になるケースもあります。
店舗に持ち込む方法のほか、宅配買取(無料キットで送付)やLINE査定など、最近は手軽な方法も増えています。
4. 寄付・譲渡する
「まだ使えるし、捨てるのはもったいない」と感じる置物は、寄付や譲渡という方法も選べます。
寄付先の一例
- 地域の福祉団体
- 子ども食堂や保育施設 など
また、SNSやメルカリ、ジモティーといったサービスを使って、必要としている人に譲るのも一つの手です。
そのまま捨てるつもりだった置物が、誰かの役に立ったり、思わぬ収益につながったりすることもあります。
5. お焚き上げ・供養をする
人形・仏像・縁起物など、「そのまま捨てるのは気が引ける」という方には、寺社でのお焚き上げや供養がおすすめです。人形供養を受け付けている神社や、宅配で供養してくれる業者もあります。

3. 処分前に確認しておきたいポイント
「もう捨てようかな」と思ったときこそ、少し立ち止まって考えてみてほしいことがあります。
この章で紹介するポイントを押さえておくことで、後悔のない置物の処分につながります。
● 本当に価値がないかどうかを調べてみる
一見、ただの置物に見えても、実は思わぬ価値があることもあります。
- 陶器の裏にサインや窯印がある
- 作家名が入っている、または限定品である
- アンティーク品として市場で取引されている
このような場合は、ネットでの検索や、写真を使った査定サービスで確認してみましょう。
● 家族に確認しておく
長年家に飾られていた置物は、思い出深い品かもしれません。
勝手に処分してしまうと、あとでトラブルになることも。
事前に「これ、処分してもいいかな?」とひと声かけておくのが安心です。
● 気持ち的に手放しにくいときは「捨てない選択肢」も
「思い入れがあって捨てづらい」「なんとなく気が引ける」そんな気持ちも自然なことです。
無理に手放すのではなく、納得できる方法を選びましょう。
- 写真に撮って思い出として残す
- 一部だけ残して整理する
- お焚き上げなど気持ちに区切りをつける方法を選ぶ
気持ちを大切にしながら、自分に合った整理のしかたを選んでみてください。
5. 家を解体する予定があるなら、まとめて処分するのも手
置物の処分を考えるタイミングで、「いずれ家も解体する予定がある」という方もいらっしゃるかもしれません。
そうした場合は、置物や家具などの不用品を、家の解体にあわせてまとめて処分するという選択肢もあります。
解体工事を行う際は、建物内部の不用品を処分してくれる業者も多く、自分で一つひとつ分別・運搬する手間が省けます。
クラッソーネなら、信頼できる解体業者を複数社比較できるため、費用や対応内容を納得のうえで選べます。
「解体前に置物や家具の処分もお願いしたい」といった相談にも対応できる業者をご紹介できますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
置物の処分には、「一般ごみ・不燃ごみとして捨てる」「不用品回収業者にまとめて依頼する」「リサイクルや買取に出す」など、さまざまな方法があります。
陶器やガラス、木製の置物などは素材によって分別ルールが異なるため、自治体の指示に従って正しく処分することが大切です。
また、ブランド品や作家ものの置物は、買取やリユースによって価値がつく可能性もあります。一度に多くの置物を片付けたい場合は、遺品整理業者や不用品回収業者の活用も検討しましょう。
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