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解体工事で利用できるローンとは?種類や補助金を解説


                 

建物の取り壊しを考えていて、一括で支払いにくい金額になった場合に利用できるローンがあるのか気になるという方がいるのではないでしょうか。

「解体工事でローンが組めるのか知りたい」

「解体工事の支払いに向いている種類のローンなどがあるのか知りたい」

このように解体工事でローンの利用を考えている方に向けて、解体工事で利用できるローンやローンの種類と特徴について解説します。またあわせて、家解体費用の相場や内訳、自治体の補助金制度もご紹介していきます。

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解体工事でローンを組めるのか

家を解体するのに大きな費用がかかります。その費用を現金で支払うことができれば一番良いですが、現金支払いだけでは難しいと考えている方も多いのではないでしょうか?

解体工事で現金払いが難しいとなった場合に、ローンを考えると思います。そもそも解体工事でローンを組むことができるのかといえば、結論としてはできます。

しかし注意点もあるためそれぞれ解説していきます。

ローンの仕組み

そもそもローンとは、「貸付する」という意味です。ただしこの意味は貸す側の視点で、利用者側から見たら「借入する」になります。

利用者側から見て、ローンを利用するには目的があります。ローンを目的別に分けると次の2つになります。

用途が限定されたローン

用途が限定されたローンには、住宅ローンや教育ローンなどがあり、それぞれ銀行などで販売している金融商品です。主なローンは次のとおりです。

住宅ローン 住宅を購入する際に使われます
教育ローン 子どもの教育資金として、主に高校や大学の入学費や学費に使われます
自動車ローン 自動車を購入する際に使われます

用途が限定されたローンは、指定された目的以外に借入した費用を使うことはできません。しかしカードローンやフリーローンに比べると金利が低いのが特徴です。

用途が限定されていないローン

用途が限定されていないローンは、カードローンやフリーローンです。借入する用途が限定されていないため、旅行や急な出費などに対応ができます。これらのローンは、銀行を始めクレジットカード会社、消費者金融業者などで販売されています。

用途が限定されたローンと比べると、借入限度額内であれば自由に借入することができますが、金利が高いという特徴があります。

解体工事とローン

ローンの仕組みについてご紹介してきました。では解体工事のローンにどんなものがあるかといえば、次のようになります。

解体工事では住宅ローンや空き家解体ローン、プロパーローンなどを利用することで借入れができます。ローンの特徴については後程解説していきます。

解体費用を準備するためにローンを組むことはできますが、早めに申請をしておかないとその分時間がかかってしまいます。銀行や信用金庫などで融資を受けるには、申込書を作成し、必要書類を提出しなければなりません。その後審査があり、支店や本店などにも足を運ばなければならないこともあります。そして審査が通って融資が受けられるようになります。

解体工事に活用できるローンの特徴

実際に解体工事に活用できるローンを大きく分けて住宅ローン、空き家解体ローン、プロパーローン、フリーローンの4つをご紹介していきます。

住宅ローン

住宅ローンは、一軒家やマンションなどの住宅購入する際に組むローンのことです。これは解体工事においても利用できる場合があります。

それは家の建て替えを行う場合です。つまり現在ある家を解体し、その土地を利用して新しい家を建てることになります。その場合の家の解体費用も住宅ローンの借入れとして含まれます。

銀行に住宅ローンを相談する場合、建築会社から提示された見積書に加え、解体費用が分かる見積書を持参すると良いです。銀行とハウスメーカーが提携を組んでいた場合に、提携ローン(借入金が銀行からハウスメーカーに直接振り込まれる)を用意していることがあるためです。

しかし住宅ローンで注意しなければならない点は、解体工事と建て替え工事の両方を行う場合です。もし解体工事のみの場合、住宅ローンの融資対象にはならないため注意しておく必要があります。

また住宅ローンの融資は、一般的に建物が完成した時点で受けられることが多いです。そのため解体費用の支払い時期について解体業者と事前に確認しておく必要があります。その確認を行った上で住宅ローンを組むと良いです。

空き家解体ローン

空き家解体ローンは、老朽化した空き家の解体や居住予定などがない空き家を解体する際に組むローンです。みずほ銀行などのメガバンクが販売している商品ではなく、地方銀行や信用金庫などに多い金融商品になります。

空き家は、放置しておくことで建物の倒壊や火災などが起こる可能性があり、建物の所有権の問題から国や自治体で対処することも難しいです。そのため多くの地域で、社会問題化している空き家問題を解決するために、地方銀行や信用金庫などで取り扱いを開始することになりました。

空き家解体ローンは、空き家の解体に利用できるローンです。利用条件が緩和されていることから比較的ローンを組みやすく、また金利もカードローンなどと比べると利用しやすくなっているのが特徴です。

プロパーローン(無担保ローン)

プロパーローンは、無担保ローンとも呼ばれ、多目的に利用できることが特徴のローンです。

解体工事だけを行う場合、住宅ローンを組むことができません。しかしプロパーローンは、多目的に使えるため解体工事に活用することができます。プロパーローンの特徴は、保証会社や保証人なしで申し込みができます。しかし保証会社や保証人なしで融資を受けられるため審査が厳しく、また申請から融資までの時間も2週間から1ヶ月以上かかるため、注意が必要です。

プロパーローンは多くの金融機関で販売している商品です。一般的なプロパーローンの概要をご紹介します。

借入可能金額 10万円から500万円程度
借入期間 半年から10年
担保の有無 不要
保証人の有無 不要(借入人の属性によって求められる場合あり)
金利 変動金利か固定金利の選択
年齢 満20歳から満65歳(満70歳まで借入可能な銀行もあり)
必要書類 見積書、契約書(審査時点では不要)、所得証明書(源泉徴収票でも可)、免許証(健康保険証でも可)
融資までの期間 申込書提出から2週間~1ヶ月程度

フリーローン

フリーローンは、プロパーローンと同様に多目的に利用できることが特徴のローンです。フリーローンの場合は、住宅ローンと比較すると借入可能金額が最大300万円までの融資となっており、金利は高くなります。

解体工事のみの費用を考えると坪数によっては問題ない範囲といえます。こちらもプロパーローンと同様に、多くの金融機関で販売している商品です。

解体工事に利用できる補助金

家解体費用を少しでも安く抑えたいと考えている場合、自治体の補助金制度を利用することをおすすめします。ただしすべての自治体に補助金制度があるわけではありません。

そのためまずは解体する家がある自治体に補助金制度があるか、そしてどのように利用できるのかを役所の窓口で確認しておくと良いです。

解体工事で利用できる補助金には、種類があります。代表的な補助金は次のとおりです。

  • 老朽危険家屋解体撤去補助金
  • 都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金
  • 建て替え建設費補助金
  • 木造住宅解体工事費
  • ブロック塀等撤去費補助金

それでは、解体工事に利用可能な補助金制度を1つずつ確認していきます。

老朽危険家屋解体撤去補助金

老朽危険家屋解体撤去補助金は、老朽化によって倒壊のおそれがある建物の撤去に対して支給されます。補助金を受けるには、自治体が提示する要件に該当していることが必要です。

その要件に該当していなければそもそも補助金を受けることができません。また対象物件に対して調査など行って、その後審査し、審査を通過すると支給されるようになります。

都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金

都市景観形成地域老朽空き家解体事業補助金は、都市の景観を守るため倒壊の危険性がある老朽化した空き家の撤去に対して解体費用の一部が支給されます。補助金を申請するには、空き家の所有者や相続関係者でなければなりません解体工事後、景観形成基準を満たすような土地の活用方法が求められます。

建て替え建設費補助金

建て替え建設費補助金は、老朽家屋を解体して、一定の基準を満たす良質な住宅を建築する場合において解体費用や建築費用の一部が支給されます。良質な住宅の条件には、賃貸部分を含むことなどが課せられます。

木造住宅解体工事補助金

木造住宅解体工事補助金は、木造住宅の倒壊などによる被害を防止するために、木造住宅の解体費用の一部が支給されます。補助金支給するには、木造住宅の耐震診断を行う必要があります。

ブロック塀等撤去費補助金

ブロック塀等撤去費補助金は、高さ1メートル以上のブロック塀などの倒壊による被害を防止するため、解体費用の一部が支給されます。

まとめ

解体工事で利用できるローンを始めとして、ローンの種類や特徴についてご紹介してきました。ローンには用途が限定されたローンと限定されていないローンの2つがあります。用途が限定されているローンでは、住宅ローンがありました。住宅ローンは解体工事に活用はできますが、建て替えも同時に行わなければなりません。地方銀行では空き家解体ローンといった空き家の解体工事に対するローンが販売されています。もし解体する家がある地域で販売している商品であれば活用すると良いです。

用途が限定されていないローンとしてはプロパーローンやフリーローンをご紹介しました。また実際に家の解体費用の相場や内訳といったことや自治体の補助金制度もご紹介してきました。

解体工事をするにあたってローンや補助金制度など活用できそうなものがあれば活用していくことをおすすめします。

クラッソーネでは、解体費用の相場を実際にシミュレーションすることができます。より具体的に解体費用の相場を知りたい場合には、こちらを活用してみてください。

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