解体工事会社に残土処理を依頼しましたが、あとで建築会社から漉き取りの量が多すぎると言われました。どうすればいいでしょうか?
家の建て替えのために古い家を解体しました。新しい住まいを建てるにあたり、解体業者に残土処理を依頼したのですが、解体工事が終わって建築会社に現場を見てもらったら「漉き取りの量が多すぎる」と言われました。漉き取ってもらった土を解体業者に戻してもらえばいいのでしょうか?その際に追加費用を請求されますか?
建築会社の判断を仰いで下さい。
建て替え時に起きやすいケース
解体後の跡地に新築の家屋を建てる場合に生じるケースです。現在の建物は耐震性の問題で、昔の建物に比べて基礎の工事を深い場所までしています。施主はこの新築時の基礎工事で出る残土の処理作業のコストダウンを計るために、解体工事のついでに解体工事会社に漉き取るように依頼した場合、こうした事が生じます。解体工事会社は新築工事業者ではないので、土の漉き取り加減にあまり配慮することなく、結果、漉き取りすぎてしまうことがあるのです。
土を戻せばいいというわけではない
土を削り過ぎて地盤が低くなったので、解体工事会社に頼んで土を入れるなどして、元に戻せばいいわけではありません。新しく入れた土は盛り土になっていて、締め固められた強度のある土ではありませんので、そうした土を入れた場合、地盤沈下の原因となります。こうした盛り土の上に建物を建築すれば地盤が弱く、そのため建物強度にも影響し、建物の強度が下回る可能性があります。
建築会社への相談を
最善の策としては建築会社に相談することです。建築会社に指示を仰ぐことで、設計士の適切なアドバイスが得られます。例えば、aとしては、削りすぎた分量が浅いのであればバラスを多めに敷いて、地盤の強化を図ることも可能です。bとしては、削り過ぎた量が多く深い場合は、表層改良方式という地盤改良材の投入があります。これは表層改良用のセメントと土とを一緒に混ぜた、地盤改良用の固化剤で「改良用セメント」と呼ばれるものです。cとしては、現状の地盤を生かして、設計地盤を下げる、という事も考えられます。
費用に関しては、解体工事会社との相談を
こうした場合の費用負担に関しては、基礎残土を削るという施主からの指示があいまいであった場合は、施主の責任で費用を負担することになります。あるいは施主が削る深さの指示を間違えた場合も、施主側の責任です。逆に、正確な図面に基づいた作業にもかかわらず、図面通りでない場合は、業者の負担になります。
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