瓦の再利用は本当にお得?庭・外構・DIYで活かす実例と注意点

屋根の葺き替えや解体工事で出る「瓦」。
「この瓦はすべて廃棄物として処分するしかないのだろうか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、瓦は砕いて砂利(砕石)として再利用することが可能です。再利用・リサイクルすることで費用を抑えたり、
瓦を利用した砕石は水はけが良く、建築資材や外構用としても活用されており、廃棄物を減らすことで環境にもやさしい選択といえます。
ただし、再利用には専用の設備を持つ業者に依頼する必要があるため、解体をお願いする業者に事前に確認しておくと安心です。
この記事では、瓦を再利用する具体的な方法やメリット・コスト面での影響についてわかりやすく解説していきます
瓦とは?日本の伝統的屋根材の特徴と種類
瓦(かわら)とは、主に屋根に使われる日本の伝統的な建築材料の一つです。耐久性や美しさに優れており、古くから住宅や寺社仏閣の屋根に広く使われてきました。瓦は雨風や紫外線に強く、長期間にわたって建物を保護する役割を果たしています。
瓦の種類
瓦には大きく分けて以下の2種類があります。
- 粘土瓦(陶器瓦)
粘土を高温で焼き上げて作られる瓦で、耐久性と耐水性に優れています。伝統的な和風建築に多く用いられ、色や形状も豊富です。経年による美しい風合いが魅力です。 - セメント瓦
セメントを主原料とした瓦で、比較的低コストで施工がしやすいのが特徴です。ただし、時間が経つと割れやすく、劣化も早い傾向があります。
瓦は本当に再利用できるの?
建て替えや解体で出る瓦は、ただの廃材と思われがちですが、実はさまざまな方法で再利用が可能です。瓦を上手に活用することで、処分費の節約や環境への配慮にもつながります。
1. 砕石として再利用
瓦を砕いて砕石にする方法があります。砕石にすると水はけが良く、庭や駐車場の砂利、外構資材として活用できます。瓦の砕石は耐久性も高く、庭の歩行スペースや駐車場に敷く際におすすめです。

2. そのままの形で再利用
割れの少ない瓦はそのまま利用することも可能です。
- 屋根材として再利用
- 庭やアプローチの装飾材
- DIY素材としての活用
古い瓦ならではの風合いや色合いを生かして、オリジナルのデザイン空間を作ることができます。
3. 寄付やアート作品への活用
地域によっては、瓦を学校や公園の建材、アート作品の素材として寄付する取り組みもあります。瓦をリサイクルすることで、廃材が新しい価値に変わる事例です。
瓦を再利用するメリット・デメリット
瓦を再利用することは可能です。建物から排出された瓦を廃材としてそのまま放置しておくのは法律上問題がありますが、適正な処理を行うことで建築資材としての価値をよみがえらせれば再利用は可能です。園芸店でも瓦を再利用したエコな砂利が販売されています。
瓦を再利用することには、多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。ここでは、環境面や経済面のメリット、そして再利用時のデメリットを整理して解説します。
瓦を再利用するメリット
1. 環境への負荷を軽減できる
瓦を再利用する最大のメリットは、廃棄物を減らし環境への負担を軽減できる点です。瓦は陶器や粘土を高温で焼き固めた素材で、埋立処分すると分解されず長く残ってしまいます。リサイクルや再利用に回すことで、埋立地の負担を減らし、資源の循環利用にもつながります。また、新たに瓦や砂利を製造する過程で発生するCO2を削減できるため、環境にやさしい選択といえるでしょう。
2. 処分費用を節約できる
解体で大量に出る瓦は、処分費が意外に高額です。例えば、20坪ほどの木造住宅を解体すると瓦の処分費だけで10万円前後かかるケースもあります。再利用できれば、この処分費を大幅に削減することが可能です。特に解体現場で砕石として再利用すれば、処分と資材調達を同時にまかなえるため、経済的なメリットが大きくなります。
3. 砂利や資材の購入費用を抑えられる
瓦を砕石として再利用すれば、新たに砂利を購入する費用を節約できます。庭や駐車場に敷かれる砂利は、1立方メートルあたり3,000〜5,000円程度が相場で、さらに運搬費も必要です。再利用によってこれらの費用を抑えられれば、解体や外構工事のトータルコスト削減につながります。
4. 独自のデザインや施工が可能
再利用した瓦は、外構やガーデニングでも活躍します。庭の花壇の縁取りやアプローチ、土留め、さらにはインテリアの装飾材としても利用できます。特に古い瓦は独特の風合いがあり、新品には出せない味わいを演出できるため、オリジナリティのある空間づくりに役立ちます。また、瓦の原料となっている素焼きの粘土は、多孔質で通気性や透水性が良いため、高い水はけが期待できます。
瓦を再利用するデメリット・注意点
1. 再利用できる瓦の状態が限られる
瓦には割れや欠けがあるものも多く、すべてを再利用できるわけではありません。特に屋根材として再利用する場合は、強度や形状が適切な瓦に限定されます。再利用可能かどうかは、解体業者や専門業者に確認することが大切です。
2. 再利用施工の手間や費用がかかる場合もある
自分でDIYする場合は瓦の破砕や設置の手間がかかります。また、業者に依頼すると施工費用が発生します。特に瓦の再利用に慣れていない業者は少なく、見積もりや相談に時間がかかることもあります。
3. 耐久性の問題
再利用した瓦は新品の瓦と比べて耐久性が落ちる場合があります。特に屋根材として再利用する場合は注意が必要です。屋外の歩行スペースや装飾用であれば問題ありませんが、構造物として使用する場合は適切な強度を確認することが重要です。
4. 再利用に必要な設備やスペースが限られる
瓦を砕いて再利用する場合、自走式破砕機(ガラパゴスなど)のような専用設備が必要です。設備を持っていない場合はリースや専門業者への依頼が必要となり、瓦の量や現場のスペースによっては費用削減効果が薄くなることがあります。
5. 規制や法律面の注意
瓦には一部アスベストを含む製品があり、再利用には法律上の制限があります。また、適切に処理されていない廃材を放置することは違法です。必ず業者に相談し、法令に沿った適正処理を行うことが必要です。
瓦の再利用はコストダウンにつながる?
廃棄(産廃処分)の場合の費用相場
瓦の処分費用は地域や業者によって異なりますが、以下が一般的な相場です。
項目 | 費用相場(目安) |
---|---|
産業廃棄物としての処分 | 約¥20,000〜¥50,000/トン |
運搬費 | 別途¥10,000〜¥30,000程度 |
処分量が多い場合、合計で数十万円に達することもあります。
再利用・リサイクルした場合の費用比較
再利用する場合の費用は以下のようになります。
方法 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
DIYで活用 | ほぼ無料 | 自宅の庭などで使用する場合 |
業者に依頼(砕石など) | ¥10,000〜¥30,000/トン | 処理設備が必要なため |
デザイン素材として販売 | 無料〜収益化も可能 | 古瓦を販売するケースもあり |
再利用には手間や設備が必要ですが、処分費を抑えられるだけでなく、付加価値を生む可能性もあります。
瓦を再利用する際の注意点と業者選び
注意点
アスベスト含有瓦は再利用不可
古い瓦にはアスベストが含まれている場合があり、健康被害のリスクがあるため、再利用は法律で禁止されています。事前に成分分析を行うことが推奨されます。
砕石利用には許可・設備が必要
瓦を砕いて再利用するには、産業廃棄物処理の許可を持つ業者と専用設備が必要です。個人での処理は現実的ではありません。
大量の瓦はDIYでは対応不可
DIYでの再利用は少量に限られます。大量の瓦が出る場合は、必ず専門業者に委託しましょう。
業者選び
瓦の再利用を考えるなら、最初にすべきことは解体業者への相談です。業者によっては、瓦の再利用やリサイクルに対応していない場合もあるため、事前に「再利用可能か」「どのような方法があるか」を確認しましょう。
- 解体前に相談することで、処分方法や費用の見積もりが明確になる
- 再利用に対応している業者なら、設備や提携先の紹介も可能
瓦を現場で再利用するには、破砕処理が必要になることがあります。代表的な設備として「ガラパゴス」と呼ばれる自走式破砕機があります。専門的な処理が必要になるケースもあります。以下のような条件を満たす業者を選ぶと安心です。
- 瓦の再資源化や砕石処理の実績があるか
- 自走式破砕機(例:ガラパゴス)などの専用設備を保有しているか
コストダウンを目的とするなら、設備導入の費用対効果を事前に検討しましょう。
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