坪単価の金額にはどこまで含まれていますか？

公開日:2020/02/06 最終更新日:2020/09/18

費用の相場

インターネットで解体業者のホームページを見ていると、「坪単価〇〇円」という表記がされています。これは一般的にどこまで含めた金額なのでしょうか。建物の状況とは無関係に、解体工事は面積で見積りを算出するものなのですか？坪単価の安い業者に依頼してしまっても大丈夫でしょうか？

業者によって表現方法は様々で、また別途費用がかかることがほとんどです。あくまで参考程度とし、実際の現地を見てもらい、検討されることをおすすめします。

坪単価には明確な定義はない

住宅の新築工事の際にもよく使われる「坪単価」という表現ですが、法律で明確な定義が定められているわけではありません。しかし、金額の目安としてイメージがしやすいため日常的に使われることが多く、解体工事会社の中には見積りの計算方法として利用している会社もあります。

多くの場合は、取り壊し費用＋廃棄物運搬費用＋廃棄物処分費用

解体工事の流れとして現場で建物を取り壊し、トラックで廃棄物を運搬し、中間処理場で処分する、という3つのステップで説明ができます。坪単価に含まれる費用としては多くの場合が、この3つにかかるすべての費用を合わせた金額を指していることが一般的です。建物の上物だけではなく基礎も取り壊して、解体工事後は更地にするまでの金額です。なお、道が狭く工事がしづらい場合や、重機が搬入できず手作業での解体になる場合は、工事単価が上がるためホームページ上の坪単価とはかけ離れた数字になることは珍しくありません。

外構部分の撤去は別途

一方で、庭石・植栽・ブロック塀・カーポートといった、外構部分の撤去費用に関しては建物の解体坪単価とは別途となります。現場によって外構部分の量は様々ですので、担当者が現地を確認の上、実体に沿って見積ります。

養生や申請費用は別途であることが多い

更に建物の仮囲いを行うための養生費用や、各種の申請費用、諸経費等は坪単価から除かれていることが多いです。担当者に「ホームページに掲載されている坪単価の中に、養生費用・申請費用・諸経費は含まれていますか？」と質問していただければ確認が取れるでしょう。

取り壊し費用だけの表記に注意

解体工事会社の中には坪単価として取り壊し費用のみを計上し、廃棄物の運搬費用や処分費用を別途としている会社もあるので注意が必要です。「坪単価○○円！」という書き出しに魅かれて見積りを取ったところ、全く異なった金額が出てきたということにもなりかねません。坪単価に関する法律的な定義はないため詐欺になるわけではありませんが、業界の慣習に反し施主の混乱を招く記載であるため、施主自らが注意をして業者の選定を行うことが大切です。

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